子連れの海外旅行はワクワク楽しみな気持ちだけではなく、こんな心配もあるかもしれません。
「旅行中に子どもが体調を崩したらどうしよう…」
「そもそも海外に薬を持っていっても大丈夫?」
「空港でトラブルになったりしないかな…」
20カ国以上を旅し、ワーホリ経験もある薬剤師がそんな不安を解消します!
今回の記事では、お子さんと海外旅行にいくときに気になる薬の情報をお届けします。
準備を万全に整えて、安心して当日を迎えてくださいね。
海外旅行に子どもの薬を持っていた方がいい理由
家族での海外旅行では、お子さんの薬は必ず日本から持っていくことをおすすめします。
まずはその理由からお伝えしていきます。
慣れない環境で体調を崩しやすい
海外では気候や食事、水、生活リズムなどが日本とは大きく違います。そのため、大人であっても体調を崩すことは珍しくありません。
子どもは免疫や体調を整える働きがまだ未熟なため、そういった環境の変化による影響を受けやすいのです。海外旅行では次のような症状がよくみられます。
- 暑い国で熱中症になる
- 水を飲んで下痢になる
- 食べ物があわなくて胃の痛みや吐き気がでる
- 季節が違う国で風邪をひく
普段は元気なお子さんでも、長時間のフライトや疲れから急に熱がでたり、発疹がでたりすることもあります。
そんなときに手元に使い慣れた薬があれば、悪くなる前にすぐに対処できて安心です。
日本のように気軽に病院にかかれない
旅行中にもしお子さんの体調が悪くなっても、すぐに病院にかかるのは難しいかもしれません。
日本では、体調が悪ければすぐに小児科や耳鼻科などで診てもらえます。
しかし海外では医療費や受診までの待ち時間などさまざまな理由から、気軽に病院に行けない場合が多いです。
特に旅行者であれば、その土地にも慣れておらず言語の壁もあるため、受診するハードルは高いでしょう。
そのため、いざという時に日本から持ってきた薬があれば、病院で診てもらわなくてもある程度の症状は抑えることができます。
海外の薬は日本と成分や量が違うことがある
そして最後の理由は、海外では日本と同じような薬が買えない可能性があるということです。
自分の判断で現地の薬を買うのはリスクがあり、安全面からおすすめできません。
もちろん海外の薬局でも子ども用の薬は購入できます。しかし、売っている薬の種類や薬に関する法律は国によって異なります。特に子どもは年齢や体重によって飲む量が細かく決められています。
- 同じ成分でも日本のものと商品名が違う
- 入っている成分の量が違う
- 日本では使われていない成分が含まれていることがある
そのため、少しでも量が違ったり、日本では市販されていない成分の薬を飲んだりすることで、副作用がでてしまうかもしれません。
そのため、たとえ英語や現地の言葉でコミュニケーションがとれたとしても、自己判断で薬を購入することはおすすめできません。
こうした理由から、なるべく安全に薬を使ってもらうためには、やはり日本から薬を持っていくのが一番です。
あらかじめ薬を準備しておくことは、「安心して旅行を楽しむための保険」といえます。
薬剤師が選ぶ!海外旅行に持っていくと安心な子どもの薬
では、具体的にどのような薬を用意しておくとよいのでしょうか。
海外での急な体調不良に備えて、薬剤師がおすすめする「持っていくと安心な薬」をご紹介します。
総合かぜ薬・解熱鎮痛薬
旅先の気候に体がついていかず、風邪をひいてしまうことがあります。また現地で怪我をして痛みがでるかもしれません。
普段あまりかぜ薬や解熱剤を使わないお子さんでも、念のために準備しておくと安心です。
ドラッグストアでは、お子さんの年齢ごとシロップ剤・坐薬・錠剤など様々な剤形が買えるので、使いやすいものを選びましょう。
胃腸薬・整腸薬
旅行中は、食べなれない食事や水が原因でお腹を壊すこともよくあります。
気をつけていても、子どもの場合は少しの変化で症状に現れることもあるので、お腹の薬も持っておくと安心です。
・食べ物が合わずにムカムカするとき→胃腸薬
・下痢や便秘のとき→整腸薬
ただし、食あたりが原因で激しい下痢や嘔吐がある場合は、薬で無理に症状を止めるのは危険です。
吐き気止めや下痢止めを使うことで、ウイルスや細菌を体の中に閉じ込めてしまい、症状が悪化する可能性があります。
薬を使うのではなく、水分補給をして脱水を防ぎ、十分な休養を取るようにしましょう。
塗り薬
皮膚トラブルへの備えも大切です。
子どもの皮膚は大人より敏感なため、虫刺されや強い紫外線、冷暖房による乾燥でも赤みやかゆみが出ることがあります。
・湿疹・かぶれ→弱めのステロイド
・虫刺され→抗ヒスタミン配合のかゆみ止め
・切り傷・擦り傷→抗生物質入りの化膿止め
小さな傷でも炎症が広がることがあるので、旅行先で早めに対処できるように準備しておきましょう。
アレルギー薬
日本とは違う植物や食べ物などで、急にアレルギー症状が出ることもあります。
くしゃみや鼻水、体にかゆみがある場合には、抗ヒスタミンの飲み薬がいいでしょう。また、部位ごとの症状にあわせて目薬や点鼻、塗り薬の使用もおすすめです。
酔い止めの薬
乗り物酔いしやすいお子さんには、酔い止め薬もあるとよいかもしれません。
飛行機・バス・船などを利用する30分前に服用をすると効果的です。
酔い止めの薬は、錠剤・ドロップ・ドリンクなど様々なタイプから選べます。水なしで服用できるものも多く、旅行先で急に必要になっても安心です。
これらの薬をあらかじめ用意しておくことで、安心して旅行を楽しむことができるでしょう。
日本の薬は持っていって大丈夫?注意点と制限
海外旅行に向けて薬を準備するなかで「日本の薬をそのまま持っていっても大丈夫?」と気になった方もいるかもしれません。
結論からいうと、ほとんどの薬は問題ありません。
ただし薬を持っていく際、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
包装はそのままに、何の薬かわかるようにしておく
空港や現地の税関での確認がスムーズに進むよう、どのような薬なのかを説明できる状態で持っていくことが大切です。
以下の点に注意しましょう。
- 薬はできるだけ元の箱や容器に入れたまま 持っていく
- 成分名や使用方法、用法が書かれたラベルも剥がさない
また、英語の説明書を準備しておくと安心です。
処方薬の場合は、病院や薬局で以下のような書類を発行してもらうことができます。
・処方薬の「商品名・薬剤名」が書かれた処方箋のコピーとその英訳文
・医師の診断書(英文)
・病院や薬局で発行できる英語の「薬剤情報提供書」や「薬剤証明書」
市販薬であっても、企業の公式サイトで英語版の説明書を入手できることがあります。見つからない場合は、購入するときに薬剤師に相談してみてください。
必要以上にたくさん持っていかない
旅行に持っていく薬の量は、「旅行の日数+予備分」程度にとどめましょう。
あまりに多くの薬を持ち込むと、営利目的など他の理由があるのでは?と疑われることがあります。
持ち込みに手続きが必要な薬も
多くの薬は特別な手続きがなくても持ち込むことができます。
しかし、以下の薬はほとんどの国で何らかの持ち込み規制があります。日本から出国する際も、厚生労働省厚生局麻薬取締部への申請が必要です。
・医療用麻薬
・向精神薬 ※
(※子どもが使用するADHD治療薬のコンサータも規制の対象です。)
医療用として治療に使用している場合は、事前に許可申請をすれば持ち込める場合もあります。
渡航先によってもルールが違いますので、きちんと確認をする必要があります。万が一このような薬を持っていきたい場合は、必ず事前に相談をしましょう。
参照:麻薬等の携帯輸出入許可申請を行う方へ/厚生労働省麻薬取締部
また、次のような成分が含まれている薬も注意が必要です。国によっては規制対象や申告が必要な場合があります。
・咳止め成分:デキストロメトルファン、コデイン、ジヒドロコデイン
・鼻詰まりを改善する成分:エフェドリン、プソイドエフェドリン
・解熱鎮痛薬の配合製剤:アリルイソプロピルアセチル尿素※、カフェイン
・自己注射薬:インスリン、エピペン
※日本からの観光客が多い韓国では、2025年4月以降「アリルイソプロピルアセチル尿素」を含む製品の持ち込みが禁止になりました。日本で売っている多くの風邪薬や痛み止めに使われているので要注意です!
このような薬を持ち込む場合は、規制の有無や申請の必要性を事前に確認しましょう。
薬に関するルールや持ち込み規制については、厚生労働省からの情報や各国大使館のホームページ等で確認することができます。
国ごとのルールを必ず確認する
ここまでお伝えしてきたように、海外へ薬を持っていく場合は、国ごとに定められているルールも知っておく必要があります。
例えば、国によって以下のような違いがあることがあります。
- 持ち込み数量や日数の上限が定められている
- 薬の情報を示す書類の提出を義務付けている
- 持ち込みに規制のある薬がある
子どもが使う多くの薬は問題なく持ち込める場合が多いですが、必ず事前に渡航先の情報を確認することが大切です。
薬に関するルールや持ち込み規制については、厚生労働省からの情報や各国大使館のホームページ等で確認することができます 。
【参考になるホームページ】
・海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて(厚生労働省)
・世界の医療事情(外務省)
注)規制のルールは定期的に変わる可能性もありますので、最新情報をご確認ください。
飛行機に薬を持ち込むときの注意点
海外旅行に薬を持っていくときに、もう一つ気になることは、飛行機への持ち込み方法でしょう。「空港でトラブルにならないか」「没収されてしまうのでは…」と心配になる方もいるかもしれません。
特に子どもの薬は粉末やシロップなど形状がさまざまなため、持ち込みや管理にも気を配る必要があります。
飛行機への持ち込み方法を正しく知っておくことで、空港でのトラブルを避け、安心して旅行を楽しめます。
薬はなるべく手荷物にいれていく
薬は手荷物として持っていくことが基本です。理由は主に3つあります。
- 預け荷物に入れると温度変化の影響を受ける可能性がある
- 子どもが機内で体調を崩すことがある
- ロストバゲッジ(預け荷物の紛失・遅延)のリスクがある
ロストバゲッジで荷物が数日間届かない…残念ながら海外ではそういったことも珍しくありません。
万が一預け入れ荷物が届かなくても困らないよう、最低限必要な薬は手荷物に入れておくと安心です。
薬の情報がわかるものを携帯する
飛行機で持ち込む際も、薬の成分名・用量・使用方法が分かる英文での書類を一緒に持っておくようにしましょう。そうすれば、渡航先の空港で説明を求められた際にもスムーズです。
また、容器のままではなく、やむを得ず小分けにする時も、それぞれの薬の内容がわかるものを添付しておきましょう。
薬の形状ごとの持ち込みルール
機内への持ち込みルールは、基本的に各航空会社の規則に従う必要があります。
国内線と国際線ではルールが異なることもあるため、必ず搭乗予定の航空会社の公式サイトで最新情報を確認してください。
ここでは、一般的な注意事項をまとめます。
1)液体の薬(シロップや点眼液など)
国際線における液体の機内持ち込みについては、次のように定められています。
「100mL以下の容器にいれ、1L以内の透明なジッパー付き袋にまとめる」
しかし、医薬品に関してはこのルールから除外されます。
健康の管理上、機内に持ち込みが必要なものであると申告をすれば、100mLを超える量でも持ち込みが認められることがあるのです。
【例外となる薬や物品】
・シロップ薬
・冷却シート
・糖尿病患者用の食品
・コンタクトレンズの保存液
・赤ちゃん用の食べ物や飲み物
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 手荷物に入れる量は必要最小限にとどめる(多すぎると没収されることも)
- 保安検査場で申告が必要
- 医師の診断書・処方箋の写し等があると安心
- 容器のラベルは残しておく
最終的には保安検査場係員の判断に委ねられます。海外の航空会社や空港によってはルールが違ったり、認めてくれなかったりすることも覚えておきましょう。
機内持ち込みは100mL以下で十分であれば、残りはなるべく預け入れ荷物に入れておくと、空港での検査もスムーズです。
2)粉薬
粉薬は、海外では違法薬物と疑われる可能性があるため注意が必要です。
なるべく粉薬ではない形状がのぞましいですが、子どもの場合は粉薬しか選択肢がないという場合もあるかと思います。
薬局でもらった状態のまま、成分名がわかる説明の紙と一緒に持っていくようにしましょう。きちんと薬の必要性を説明できれば問題ありません。
3)スプレー状の薬(吸入薬など)
喘息治療などで使用する吸入薬も機内持ち込み可能です。
ただし、電動式の吸入器など電子機器を伴うものは、事前申告が必要な場合があります。 航空会社の医療機器持ち込みルールを必ず確認してください。
4)冷所保管が必要な薬(インスリン、坐薬など)
インスリンや坐薬など、冷所保存が必要な薬も機内持ち込みが可能です。
ただし、機内の冷蔵庫では保管を依頼できないことが多いため、保冷バッグを準備しましょう。
保冷剤がジェルタイプの場合、液体物扱いとなるため注意が必要です。
参照:ANA公式サイト
インスリンポンプ・自己使用注射器(針)等を使用されているお客様
よくあるご質問
医薬品の持ち込みが必要なお客様
医療機器を持ち込みされるお客様
このように薬の種類ごとに持ち込みのルールがありますが、航空会社や空港によっても異なる場合があります。渡航前にはきちんと確認しておきましょう。
薬以外に持っていった方がいい健康管理グッズ
ここからは、薬以外の体調管理グッズをご紹介します。
応急処置用の衛生用品
旅行先で怪我をした時のために、処置できるアイテムを持っていると安心です。
・絆創膏
・ガーゼ
・包帯
・消毒液
・除菌スプレー
・爪切り
・小さなハサミ※
・ピンセット
※ハサミは手荷物だと空港で没収されてしまう場合もあります。預け入れ荷物に入れた方が安全です。
虫刺されや日焼け対策用品
子どもは大人よりも皮膚が薄く、虫刺されや日焼けによる赤みや腫れも起こりやすいです。
特に東南アジアのように蚊に刺されやすく、紫外線の強いエリアの国に行かれる方は対策グッズを持っていきましょう。
・虫除けスプレー
・日焼け止め
・帽子
・ラッシュガード
気温・湿度に対応できるもの
渡航先での気温や湿度の変化に対応できるよう、準備をしておくことも大切です。
・保冷剤
・カイロ
・冷却シート
・水筒
・イオン飲料
・羽織れる上着
きちんと体温調節や水分補給ができると、旅行先でも風邪をひきづらくなります。
ジェル状・液体状のものを持っていく際は、飛行機の持ち込みルールを確認して荷物を用意しましょう。
このほかにも、熱が出たときのため体温計、現地で医療を受ける場合に備えて母子手帳などを持っていてもよいでしょう。
病院に受診した方がいいケースと緊急時の対応方法
もし持っていった薬では対処できないような状況であれば、現地で適切な医療を受けることが大切です。
特に子どもは急に症状が変化することもあります。
「どんな症状なら病院に行くべきか」「病院を探すにはどうしたらいいか」
といったことをあらかじめ確認しておくことで、緊急時にも落ち着いて対応できるでしょう。
受診の目安・症状のチェックリスト
子どもに以下のような症状がみられた場合は、市販薬では対応できません。迷わず医療機関を受診しましょう。
- 高熱が続き、解熱薬で下がらない(38.5℃以上)
- 強い腹痛や嘔吐がある
- 呼吸が苦しそう、咳やゼーゼー音がひどい
- 意識がもうろうとしている、ぐったりしている
- 発疹が広がる、腫れや水ぶくれがある
- 急なアレルギー症状(顔や唇の腫れ、呼吸困難など)
何日も薬を使用しても症状が良くならない、むしろ悪化している場合も受診が必要です。
現地医療機関の探し方
現地で観光する予定の場所やホテルの近くに病院があるのか、診療時間はどうなっているのかということも事前に確認しておきましょう。
日本人の観光地が多いエリアでは日本語対応可能な病院もあるかもしれません。
病院を探す際には、以下の方法が役立ちます。
・外務省の海外安全情報や在外公館:日本語対応可能な病院の情報あり
・ホテルのコンシェルジュやフロント:病院の紹介やタクシー手配をサポート
・海外旅行保険の緊急サポート:医療機関の紹介や通訳サービスが利用できる場合も
事前にスマホに医療機関の情報を保存しておくと、急な体調不良でも慌てずに対応できます。
現地で薬を調達する際の注意点
受診すべきか迷うときは、まずは現地の薬局で相談してみるのも方法です。
薬剤師が今の症状にあった薬を提案してくれたり、受診が必要かどうかを判断してくれたりと、助けになってくれるはずです。
もし現地で薬を購入することになった場合は、日本から持参した薬のパッケージや英語での説明書を薬局で見せましょう。
どんな薬を使っていて、今どのような症状が出ているのかがわかると、より的確なアドバイスを受けることができます。
国によって販売されている商品名やパッケージは異なりますが薬の成分名は世界共通です。薬剤師は成分名をみれば、どのような薬かを正しく把握できますのでご安心ください。
薬局で使える英語表現の一部もご紹介します。伝え方に迷ったら次のフレーズを使ってみてください。
【薬局で使えるおすすめ英語フレーズ】
・My son/daughter has had a high fever for a few days.
(私の子供は数日間高熱が続いています。)
・He/She has been taking this medicine, but it hasn’t helped.
(この薬を日本から持ってきて飲んでいましたが症状が良くなりません。)
・Should I take him/her to see a doctor?
(病院に行くべきでしょうか?)
・Could you recommend any medicine?
(もしおすすめの薬があれば教えてもらえますか?)
薬以外にも!子どもと安心して海外旅行を楽しむための準備
元気に旅行当日を迎えられるよう、家族でできる準備について最後にお伝えしていきます。
手洗いうがい・予防接種など
基本的な感染症対策は、旅行前から徹底しておきましょう。
- 手洗い・うがいをする
- マスクや除菌をする
- 予防接種は早めに受ける
インフルエンザワクチンは、接種から効果が出るまでに約2週間かかります。流行している季節の旅行であれば、早めに接種しておくと安心です。
国によっては黄熱など特定のワクチンの接種証明書が入国に必要な場合もあります。
観光地として人気の高い国や都市では義務化されていないことも多いですが、念のため渡航先の最新情報をチェックしておきましょう。
持病がある場合は事前に医師に相談を
持病があるお子さんは、主治医へ相談しておくことが大切です。
- 旅行中の服薬スケジュールの調整(時差への対応など)
- 体調が変化したときの対応方法
- 英文の薬剤情報書の作成依頼
特に時差がある地域に行く場合、薬の服用時間をどのようにずらすかは重要なポイントです。
また、現地で体調が悪化したときの対処方法や注意点を聞いておくことで、旅行中の安心感がグッと高まります。
海外旅行保険に入っておく
海外で病気やけがをした場合、医療費や救急搬送の費用が非常に高額になることがあります。万が一に備えて、海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。
ポイントは以下の通りです。
- 医療費や薬代をカバーできるプランを選ぶ
- 緊急連絡先やサポート体制を確認しておく
- 保険証券や連絡先は手荷物に入れておく
さらに、加入した保険の「使い方」を事前に確認しておくと安心です。
- 現地で受信するワイの流れを把握しておく
- 日本語対応可能な医療機関や薬局があれば場所をメモしておく
- ホテルやツアー会社に相談窓口があるか確認しておく
家族で「もしもの時の対応」をシミュレーションしておけば、いざという時も落ち着いて行動できるでしょう。
現地で気を付けることを家族で確認しておく
今回の記事では、日本から薬を持っていく大切さをお伝えしてきました。しかし、せっかくの旅行中、「薬を使わずに済む」のが一番です。
現地で体調を崩さないためにも、家族みんなで事前に注意点を確認しておきましょう。
- 水道水を飲まない
- 脱水症状に注意し、こまめに水分補給をする
- 暑さや寒さに対応できる服装を準備する
- 食事はきちんと加熱されたものを選ぶ
- 蚊に刺されないように、虫除けを活用する
- 動物との不用意な接触は避ける
- 日焼け対策はしっかりする(紫外線量が日本の2倍以上なことも)
- 手指の消毒や除菌を徹底する
参照:旅行前の準備/厚生労働省検閲
参照:海外旅行を安全・健康に楽しむために必要な準備と知識/政府広報オンライン
安心して海外旅行の日を迎えられるように
子連れの海外旅行では、思いがけない体調の変化があるかもしれません。そんな時のために、お子さんの薬を日本から持っていくのがおすすめです。
旅行先の国や航空会社の機内に薬を持ち込むときのルールも事前に確認しておくと安心でしょう。
また、手洗いうがいや予防接種などの体調管理をしておくことも大切です。家族みんなで元気に海外旅行を楽しんでください!

